トゥモネバがどれだけ好きか大豆が納豆になるくらいネバネバになるまで語る
皆さんがミスチルを好きになったきっかけはなんですか?
わたしは中二の時の校内合唱コンクールで
Tomorrow never knows を歌ったのがきっかけです。(やばい珍しく真面目だよこの人)
ただ学年でどのクラスが一番いい合唱をしたかみたいな
めちゃくちゃゆる〜いコンクールで。
もういい合唱っていうかもう声でかいクラスの勝ちみたいな。
思春期ってやっぱ恥ずかしがって校歌とか途端に歌わなくなるじゃないですか。
小学校の時はめちゃくちゃバカみたいにでかい声で歌ってたくせに。
その壁みたいなのを打破してやろうみたいなのが目的だったんじゃないですか。今となれば。
当時のわたしってのは自分でいうけどもうTHE☆反抗期真っ盛りでして。
尖りに尖ってた。もうウニくらい。もしくはカービィのゲームに出てくるあの上下に動くトゲトゲのやつくらい。(伝われ)
目に映るもの全てに反抗していた。
右と言われれば左に行き、前と言われれば後ろに行った。
学校にお菓子を持ってくるなと言われればハイチュウを持っていき、体操服のシャツをズボンの中に入れろと言われれば入れなかった。(凄まじく小さな反抗)
そしてBUMP OF CHICKEN命だった。
もうまじで命。命かけてた。今振り返っても間違いなく命をかけていた。
もうまじで今となっては懐かしい話なのでバンプというこのカタカナ3文字の文字列を見ただけでだああああああああああああああああああって胸の中の何か触れてはいけないものに触れてしまいもがき苦しむくらいには命をかけていた。
バンプのwikiを印刷して蛍光ペンを引いて本気で暗記していた。
無印のペンケースに印刷したバンプの画像を貼り付けまくりゴッテゴテの筆箱にしていた。
放送委員になって毎日給食時間にバンプの曲を校内に垂れ流した。
ヒロと本気で結婚しようと思っていた。(もう今ヒロって書いただけで確実に胸の中の触れてはいけないものに触れた)
友達と毎日バカみたいな文字数のバンプ交換日記をしていた。(まだ実家にあるけど今見たらまじでボンッと即死するレベルのやつ)
今のバンプはまあなんかEDMとかよくわからない方向に行ってるのかよく知らないですけど
当時のバンプってもうそれこそ反抗期日本代表みたいなバンドだったと思っていて。
見えないものを見ようとして望遠鏡を覗き込んでみたり、
特別じゃないこの手を特別と名付けるための光があったり、
胸を張って誇れるモンが名前と誕生日とキュートな指紋だけあれば良かったり、
まあもうほんと今考えたらよくわからない。
とにかく自分の成長を感じる。
ちょっともうこの歌詞3行書いただけで直ちに頭痛してきたレベルで今はちょっと理解できない。ごめんなさい。昔は大好きでした。私が変わってしまっただけです。ごめんなさい。誰も悪くない。本当に。
バンプは当時
・TVに出ない
・DVDを出さない
・ベストアルバムを出さない
みたいなのを公約に掲げていて。(もう今は全部キレイに破ってるよ)
そういうのがもう最高にかっこいいと思ってたんです。
その世の中に反抗する感じ。尖ってる感じ。くう〜〜〜っ。たまんねーぜ。
そんなある日、合唱で歌う曲を決めようってなって。
まあ色々案が出てたんですけどあーだこーだ言ってるだけじゃ全然決まらなくて。
そしたらある日とある1人の女の子が
「お兄ちゃんが最近ハマってるCDを持って来たから聴いてみよ〜」
ってなんか黒いサイの書いてあるCDを持って来たんですね。
で、「このアルバムの12曲目がいいんだって〜〜〜」って
教室にあるラジカセで12曲目を流し始めたんですね。
ミスチル?なんかあれでしょ、昔の人でしょ。
へえ〜その人たちの曲なんだ。
なんか聴いたことない曲だけど落ち着いてるし、
合唱にしてもおかしくなさそうだし、
サビに向かって盛り上がる感じがいいんじゃないって
一緒に聞いてたクラスメイトたちも満場一致でその曲に決まりまして。
今となってはなんで今まで聞いたこともなかったような曲に決めたんだろうって疑問しかないけど。
で、次の日その子にMD渡して練習用にアルバムごと入れてきて〜なんて言って。
MDに録ってもらって。(ああまじで時代)
家に帰ってから自分の部屋にある青いラジカセで聴いたよ。12曲目を。
その子が練習用にコピーしてくれた歌詞のプリント見ながら。
心のまま僕はゆくのさ
誰も知ることのない明日へ
もうただの中二病の中二が10トンのハンマーで後頭部を全力で殴られたくらいの衝撃を受けた。ガコーーーンと。もう清々しいまでにガッコーーーーンと。
は・・・?誰も知ることのない明日・・・・??
どういうこと・・・・???
あ・・・そうか・・・明日何が起こるかこの世界の人誰も知らないんだ・・・
え・・・そうか・・・そうだよな・・・え・・・明日どうなるか誰も知らないのか・・・
明日のことなんて誰もわからないのか・・・え・・・そうなのか・・・
それまで右と言われたら左に行ってた超ドクソ反抗期少女だった私が
もうそのワンフレーズだけでなんか心がスゥーーーーーっとなっちゃって。
なんかそれまで荒れ果ててて草木一つ生えてなくて真っ暗だった荒野に
突然キレイな朝日がパアーーーッと登ってきた。
なんかもうそんな景色が見えちゃったんですよ。その時に。頭に突然バッと浮かんだ。人間そんなこともあるもんですね。
この地球には何十億の人がいるけど、誰1人明日何が起こるか知らない。
そんなめちゃくちゃ当たり前のことを知らされてしまった。
そんなこと当たり前のことのはずなのに、今まで誰も教えてくれなかった。
えー、なんだよ。明日のことって誰も知らないんだ。
そりゃそうだ。だってまだ明日来てないし。
明日が来なきゃ明日のことなんてわからない。
予測や予想はいくらでもできるけど、実際どうなるかはこの地球上にいる人誰も知らないんだ。そうか。
なんだよ、このMr.Childrenって人たちは。
それからはもうこの曲の歌詞に、流れるようなメロディーに夢中になって
家でも学校でも何しててもこの曲が頭から離れなくなった。
何回も何回も聴いた。
でも友達にはこの曲に本気で心打たれたなんてとても言えなかった。
恥ずかしいから。中二だから。そんなこと言えるわけない。私はバンプ命なんだから。
あくまでもただ合唱で歌う曲だから聴いて歌ってるだけというスタンスでいた。
でも心の中では本当にこの曲に夢中だった。
学校でみんなで練習するときは誰よりも本気で歌っていた。
やべぇよ、歌詞もメロディーも最高だよーーーって思いながら。
学校以外でも隙があれば1人で歌った。
当時はまだ分かり合えた友の愛した女を欲しがる気持ちはわからなかったけど
「明日は見えない」
「勝利も敗北もないまま孤独なレースは続いてく」
「人は悲しいくらい忘れてゆく生き物」
「今より前に進むためには争いを避けて通れない」
「果てしない闇の向こう」
フレーズの一つ一つが私には宝石のようにキラキラ輝いて見えた。
今まで知らなかったことを教えてくれる。
なんかオトナな気分だ。歌詞を読めば読むほどオトナの階段を登っている気がした。
本番、全身全霊で歌った。
残念ながら小学校の時からバレーボールをしていた私は地声がめちゃくちゃデカかった。バレーボールって大声出さないと他人と衝突するだけのスポーツなので。
もう腹から全力で声を出して歌った。
もはや合唱ではない。でも声がでかい方が勝てるからそれでいい。
ずっと心の中で叫んでいた。
いやこの曲めっちゃいい曲だからーーー!!歌詞が!!!メロディが!!!
聞け!!みんな聞いてくれーーー!!!って夢中で歌った。
結果、私のクラスは優勝した。
とりあえず全体の声のボリュームが大きかったらしい。
翌日、友達に笑いながらこう言われた。
「お父さんが撮った合唱のビデオ家で見たけど
◯◯の声しか聴こえんかったで!!声でかすぎてウケた!!」
私は答えた。
「え〜、恥ずい。バレーしとるけぇ声がでかいんよなぁ。」
それもそうなんだけど、少し嘘をついてしまった。
他のクラスメイトより声が大きかったのは、バレーのせいじゃない。
もうTomorrow never knowsが大好きだったから。
Mr.Childrenのことが好きになっていたから。
あれから早いもので十数年経ったけど
今でもトゥモネバを聴くと
14歳だった頃のあの気持ちを鮮明に思い出せる。
Mr.Children を好きにならせてくれてありがとう。
だから私はTomorrow never knows が大好きだ。
けけで