Mr.Childrenはハンバーグだと思う
シフクノオトについている特典のDVDをみていて思った。
Mr.Childrenってもしかしてハンバーグではないのかと。
桜井さんがひき肉。
田原さんがパン粉。
ナカケーが玉ねぎ。
JENが牛乳兼たまご。
桜井さんはひき肉。
多分桜井さんは一人でもなんとかなるのかもしれない。
ボーカルだし。歌えるし。
ひき肉そのまま炒めても食べれないことはない。
でもそんなに美味しくないんだよな。ひき肉そのまま炒めただけって。
食べれないことはないんだろうけど。
うん・・・ひき肉だね・・・ってなるだけな気がする。
あとバッラバラだし。箸で掴めないくらいバッラバラだし。
もうすぐに頼むからスプーンくださいってなるわ。無理です箸で食べられませんって。結局桜井さん単体で何か曲とか仮に仮に仮に出したとしても多分食べられないんだよな。そもそも箸で掴めないんで食べられませんごめんなさいってなるんだと思う。
だからひき肉は何か他の物と混ざりあうことが必要。
単体でもいけると思わせておいて実はあれ・・・これ単体で焼いただけじゃ無理じゃん・・・まずっ・・・ってなるのがひき肉。
田原さんはパン粉。
乾いたパン粉がジューシーな肉汁を吸い取ってくれるから
ハンバーグってジューシでいられるんじゃないの。辻調理専門学校とか出てないんで知りませんけども。
その乾きが時に必要な時がある。
乾いていることが必要な時がある。
潤っていることだけがいいことではない。
傍から見たらなにこれパッサパサじゃん。そのまま食べられもしないし。パン粉の存在って意味ある?ってなるのかもしれないけど
その乾きが大きな意味をもつ時がある。
その乾きこそが潤いを増幅させられる唯一の手段。
だから乾いていてください。いつまでも。カラッカラに。あなたはそれでいいです。それがいいんです。
ナカケーは玉ねぎ。
取扱い方を間違えると涙。目から涙。
でもじーーーーーっくり弱火で炒めると
ものすごいうまみとか甘みとか深みとか
唯一無二の味わいを発揮する。
そんなすぐすぐに美味しさはわかりませんよ。玉ねぎの。
じーーーーっくり時間をかけてこそ初めて出てくる味わい。
その味わいが入ることでいろんな料理の深みが増す。
最近阪神界隈でもとっても楽しそうだし。
きっと阪神界隈のコミュニティにも深みを与えてるんじゃないですか。ナカケーの存在が。知らないですけど。(責任放棄)
JENは牛乳兼たまご。
唯一の水分であり、つなぎであり、兼務。二面性。面白さと真面目さの二面性。
てか面白いと真面目って両方「面」って入ってるんだなぁ。どういうことだろう。日本語学者の人教えてください。
もうこのDVDを見てると痛いほどわかるんですよ。
ああ、JENなしではレコーディングもままならないんじゃないかなって。勝手に思う。
桜井さん田原さんナカケーコバタケという個性豊かすぎる面々をまるっとまとめてつなげられるのはJENしかいない。ついでに言うと他のスタッフさんとかも含め全体的にみんなをつないでくれているというか。まあわたしはただ一視聴者としてみてるだけなんで実際のところどうなのか一切知らないですけど。ほんとに。ただ見てるだけなんで。真実なんて知る由もない。知りません。何も知りません。そんなこと本人しか知らないってわかってください。ただの一個人の感想なんで。これが真実かどうかとか非常にどうでもいい議論であり着地点の無い議論なんで。(盛大な責任放棄)
時には誰よりもユーモア全開で裸で場の空気を盛り上げ、
時には誰よりも真面目な顔で音楽と向き合っている。
この二面性。ギャップ。かっこよすぎるでしょ。
裸になる理由ももう邪魔だからって言ってるし。物理的にじゃなくて精神的に服が邪魔って言ってるし。もうどういうことだよ。気持ち的に服が邪魔って。かっこよすぎる。わたしは精神的に服が邪魔になったことなんてこれまでの人生で一度もないし今後仮に138歳まで生きたとしても絶対にないと言い切れる。何だこの人の熱量。かっこよすぎる。
JENがいなかったらもうひき肉とパン粉とたまねぎで結局バラバラの炒め物ができあがるはず。つながらない。まとまらない。
結局このMr.Childrenというバンドを一つにまとめてくれてるのはJENだと思うんです。私は。私はね。「私」はね。JENがまとめてるわけじゃねーよばーかばーかって意見があっても全然問題ないんで。むしろウェルカム。聞かせてくださいその私の中にない新しい考えを。十人十色。人それぞれの価値観幸せ生き方がある。これは本当に一個人の意見。感想。実際のところどうかは知りません。そんなの本人たちしか知りません。わたしは一般人で彼らはアーティスト。音楽で金稼いでる。そんな人たちの本当の心の内なんて分かるわけないから知りません。雑誌で喋ってることだって本音なのか真実なのか嘘なのかわかりません。勝手な予想。勝手な感想。勝手な意見。だから知りません。答えのないテスト。間違いじゃないきっと答えは一つじゃない。(どんだけ傷つかないための予防線はれば気が済むんだよこいつは)
で、コバタケは全ての具材を入れるボウルだったと思うんです。
その中におさまることで混ざり合って一つにまとまることができたMr.Children。
ボウルなかったらもう台所のあの平たいスペースで直接混ぜることになるからな。あの台所の平たいスペースで。まずそもそも不衛生だし。嫌だし。あのスペースにまずひき肉を広げその上にパン粉を散らす。パン粉めがけて牛乳を注ぐ。はいこぼれた。床にこぼされたら困るもの全世界ナンバー3ぐらいに位置する牛乳めっちゃこぼれた。こぼれるに決まってる。平たい所に牛乳注いだらこぼれるなんて全世界共通の周知の事実。そして玉ねぎをそーーっと盛る。たまねぎは生のまま入れる派ですか?それとも炒めて冷ましてから入れる派ですか?わたしはどうだろう。そもそもハンバーグめったに作らないし最近作ったのが38億年前くらいなのでちょっとあんまり記憶がないです。そして卵を割り入れる。はいつるっと落ちる。間違いなくつるっと床に卵落ちる。卵ってすごいから。めちゃくちゃつるっとしてるから。もう0.0000001°でも傾斜あったらすぐ落ちるから。とぅるとぅるだよあいつは。とぅるっとぅるっ。どぅるんどぅるん。わちゃわちゃ大騒ぎでタネも作れません。まずは床の掃除をしなくてはいけません。混ぜられません。まとまりません。つながりません。何も生まれません。生まれるのは生肉に刻んだ野菜とパンくずとこぼれずにギリギリ踏みとどまった牛乳がのっかったものに落ちていくたまごが撫でた跡を残したものだけ。そんなもの焼いたって誰も食べません。美味しくない。見た目悪い。売れません。ノーセールス。ノーミリオン。
ボウルがなかったら混ざり合うことすらできなかったんじゃないかなぁ。Mr.Childrenは。
と、同時にボウルも具材が入ることで初めてボウルとしての役割を果たすことができると思うんですよね。
具材はいってないボウルなんてただの湾曲した空っぽの物体なんで。
そこに具材が入ることで、具材が安定して混ざり合う場を提供するっていう役割が初めて果たせるんですよ。
ボウルと具材は表裏一体。ボウルがあって具材が生きる。具材があってボウルが生きる。
多分コバタケのボウルってあの分厚いガラスで透明でどっしりしたやつだったんじゃないかなぁ。
もうどっしりしすぎて簡単に持ち運べないような。
ずっと1203年前から台所に鎮座してましたみたいな。なくよウグイス平安京くらいから。
ちょっと1回具材入ったら簡単には出られませんし出しませんよみたいな。
ずっと僕の気のすむまでこねくり回しますからねみたいな。
で、めちゃくちゃ良い感じにこねられて焼かれて盛りつけられてめちゃくちゃいいハンバーグできちゃったんだろうなぁ。Mr.Childrenという。ミリオンセールスをぶっ飛ばし、ダブルミリオンすら世に放ち確実に一時代を築くことになるMr.Childrenが。
この27年でひき肉はオーストラリア産の解凍ものから国産黒毛和牛A4ランクの本当は焼き肉で食べるべき肉ををわざわざひき肉にしちゃいましたくらいのいいお肉に進化し、
パン粉はその辺のスーパーで98円で売ってるパン粉からおフランス産の本格フランスパンをすりおろした生パン粉に進化し、
たまねぎは畑でうちのおばあちゃんが作った玉ねぎから淡路島産のめちゃくちゃおいしいたまねぎに進化し、(おばあちゃんのたまねぎをディスるな)
牛乳は低脂肪乳から牧場で直販してる瓶詰の700ml3,000円とかのちょっとよくわからない価格帯の牛乳に進化し、
たまごはあのHIKAKINがネタにしてたあのなんか1玉おいくらとかの超高級たまごに進化しちゃったんじゃないの。
そしてもうボウルを飛び出して
自分たちがうまく混ざり合える新しい場所を探してるんじゃないの。
それがコバタケからの卒業、リフレクションだったんじゃないの。
そして彼らは重力と呼吸でより良く混ざり合える新たな場所を見つけた。
そしてAgainst All GRAVITYで確実にその場所を自分たちのモノにした。
その新たな場所はまた別のボウルなのか、何か他の入れ物なのか
それはやっぱり本人たちしか知る由はない。聞き手は勝手に想像はできるけど。所詮想像でしかない。やっぱり。私は本人じゃないんで。(そもそも大前提としてメンバー全員自分たちがハンバーグだとは夢にも思っていません)
でもその新たな場所というのは
決して混ぜられて焼かれて盛り付けられるという受動的な場所ではない。
自分たちの力で混ざり合い、
自分たちの熱で焼き上がり、
自分たちがここだ思う場所に盛り付ける。
サニー&セビーというニンジンのグラッセといんげんのソテーみたいなハンバーグに合いすぎる最高の副菜を添えて。
そしてあくまでも彼らが焼き上げるのは
素材のままの今の自分たちのありのままの味付けなしのハンバーグ。
デミグラスソースで食べるのか
和風おろしポン酢で食べるのか
玉ねぎソースで食べるのか
ケチャップとソースで食べるのか
それともそのまま食べるのか
それはファンの皆さんご自由にどうぞって委ねてくれている気がする。
僕たちは今できる最高のハンバーグを焼き上げました。
さああとはみなさん、それぞれ好きに食べてくださいお願いします。これが僕たちの今できる最高の自信作です。って。
絶対に逆らうことのできない「時間」という存在が
すぐそこまで迫っていることに気づいたからこそ
凄まじい覚悟と情熱がAgainst All GRAVITYにはある。
だから、Against All GRAVITYを体感した人たちは
ファン歴の長い短いに関係なく、ライブに行った回数の多い少ないに関係なく、
ライブが終わってドームを出た後
真剣に、本気で、堂々と、一切の嘘偽りなくこう言ってしまうんじゃないですか。
「今回のハンバーグ、今までで一番美味しかったかもしれない。」
って。
けけで